「ポトスを水差しにしておいたら、白い根っこがたくさん出てきた!」 そんな喜びも束の間、「これ、いつ土に植え替えたらいいんだろう?」と悩んでいませんか?
せっかく発根した大切なポトス、土に戻した途端に枯らしてしまうことだけは避けたいですよね。
実は、水耕栽培から土への移行は、ポトスにとって環境が激変する一大イベント。
適切なタイミングとケアを知らないと、失敗してしまうリスクが高いのです。
この記事では、剪定から1ヶ月経過したポトスの様子を例に、「水耕栽培から土に植え替えるベストなタイミング」と「失敗しない具体的な手順」を解説します。
特に、多くの人が見落としがちな「植え替え直後の水管理」については、植物の生理現象に基づいた重要なコツをお伝えします。
これを読めば、あなたも自信を持ってポトスを鉢植えデビューさせ、お部屋いっぱいのグリーンを楽しむことができるようになりますよ。
ポトス剪定のコツについては、こちらで詳しく解説しています!
ポトスを土に植え替えるベストなタイミング

結論から言うと、ポトスを土に植え替えるタイミングは「剪定から約1ヶ月後、白い根が十分に伸びてきた頃」が目安です。
しかし、単に期間だけで判断するのではなく、根の状態をしっかりと観察することが成功への近道です。
剪定後1ヶ月の根の状態を目安にする
水差し(水耕栽培)で管理を始めてから2週間ほど経つと、節の部分から白い根がチラホラと見え始めます。
そこからさらに2週間、合計1ヶ月ほど経過すると、根は急速に成長します。
毎日水を交換し、清潔な環境で管理していれば、1ヶ月後には驚くほど立派な根が伸びているはずです。
まずは透明な容器越し、あるいは一度水から引き上げて、根の様子を確認してみてください。
白い根が十分に伸びたら植え付けの合図
具体的な目安としては、気根(元々生えていた茶色い根)から伸びた新しい白い根が、数センチ以上しっかりと伸びている状態が理想的です。
もし、根がまだ数ミリ程度だったり、本数が少なかったりする場合は、焦って土に植える必要はありません。
根が未熟な状態で土に植えてしまうと、土の中で水分を十分に吸収できず、株が弱ってしまう原因になります。
ポトスは水だけでもしばらくは元気に育ちますが、大きく成長させたい場合は、根が充実したこのタイミングを見逃さずに土へ移行させましょう。
失敗しない!水耕栽培から土への植え替え手順

タイミングを見極めたら、いよいよ土への植え付けです。
「ただ土に挿せばいい」と思っていませんか?実は、美しく健康に育てるためには、プロも実践するちょっとしたコツがあります。
3号鉢と水はけの良い土を用意する
まず、鉢のサイズ選びが重要です。
根がまだ短い状態でいきなり大きな鉢に植えてしまうと、土が乾きにくくなり、根腐れの原因になります。
おすすめは3号鉢(直径約9cm)程度のコンパクトなサイズです。
これくらいの大きさなら、根が土の中全体に回りやすく、水管理もしやすくなります。
土に関しては、有機質・無機質どちらでも育ちますが、室内で清潔に管理したい場合は、虫が湧きにくく排水性の高い「無機質ベースの土」がおすすめです。
鉢底には必ず軽石(鉢底石)を1〜3cmほど敷き、排水性を確保しましょう。
透明な鉢を使うと、その後の発根状況が見えて安心ですが、底穴が開いていればどんな鉢でも構いません。
ボリュームを出すために3〜5本まとめて植える
ここがプロのテクニックです。
剪定したポトスの茎を1本だけ植えても、そこから伸びる新芽は基本的に1つだけ。
それでは将来的にヒョロヒョロとした寂しい姿になってしまいます。
お店で売られているようなボリュームのある株に育てたいなら、3本から5本程度の茎を束ねて、1つの鉢に植えましょう。
こうすることで、それぞれの茎から新芽が出てくるため、四方八方に葉が茂り、見栄えの良い豪華なポトスに仕上がります。
鉢底石と土を入れて優しく植え付ける
具体的な手順は以下の通りです。
- 鉢底に軽石を敷き、その上に用土を少し入れます。
- 束ねたポトスを鉢のど真ん中に配置します。中心に植えることで、成長した時のバランスが良くなります。
- 片手で苗を支えながら、隙間に土を入れていきます。苗がグラグラしないよう、時々トントンと鉢を叩いて土を馴染ませましょう。
- 水やりの際に水が溢れないよう、鉢の縁から1cmほど下まで土を入れます(ウォータースペース)。
最重要!植え替え直後の管理と水やりのコツ

植え替え作業お疲れ様でした。しかし、本当の勝負はここからです。
実は、水耕栽培から土に移行した直後が、最も枯れやすい危険な時期なのです。
その理由と対策を知っておきましょう。
水耕栽培の根は「怠け者」?水切れに注意する理由
水の中で育った根は、いわば「水に浸かった環境」に特化した根です。
常に周りに水があるため、一生懸命水を探しに行かなくても水分補給ができていました。
厳しい言い方をすれば、少し「怠け者」の状態になっているのです。
そんな根を急に土の中に入れるとどうなるでしょうか? 土の中では、自分から能動的に水分を探して吸収しなければなりません。
しかし、水耕栽培上がりの根は土の中で水を吸うのが苦手です。
そのため、土がまだ湿っていても、植物本体は水不足(水切れ)に陥ってしまうことがあります。
植物は賢いので徐々に土の環境に適応していきますが、植え替え直後の数週間は、絶対に水切れさせないように注意してください。
通常のポトスなら「土が完全に乾いてから水やり」が鉄則ですが、この時期に限っては、土の表面が乾き始めたら早めに水を与えるなど、過保護気味に管理するのがポイントです。
活力剤を活用して発根をサポートする
環境の変化によるストレスを軽減し、土に適した新しい根の発根を促すために、「活力剤」の使用も非常に効果的です。
植え付け後の最初の水やりや、その後の数回の水やりで、メネデールやリキダスなどの活力剤を規定量で希釈して与えてみてください。
肥料(ハイポネックスなど)は、根がまだ定着していない状態では刺激が強すぎて「肥料焼け」を起こす可能性があるため、まずは活力剤から始めるのが安心です。
剪定した親株のその後と新芽の成長

増やした子株だけでなく、切られた側の「親株」の様子も気になりますよね。
剪定から1ヶ月経つと、カットした節のすぐ下にある成長点から、新しい芽が動き出しているはずです。
ポトスは「頂芽優勢」という性質を持っており、先端を切られることで、眠っていた脇芽が目覚めて成長を始めます。
剪定を繰り返すことで、枝数が増え、こんもりとした美しい樹形を作ることができるのです。
親株の方も、新芽がしっかりと育つまでは、明るい場所で適切な水やりを続けてあげてください。
まとめ

ポトスを水耕栽培から土に植え替える際は、以下のポイントを意識してください。
- タイミング: 剪定後約1ヶ月、白い根がしっかり伸びてから。
- 植え方: 3号鉢程度の小さめの鉢に、3〜5本まとめて植えてボリュームアップ。
- 管理: 水の中で育った根は乾燥に弱い。植え替え直後は水切れに最大限注意し、活力剤でサポートする。
「増やして楽しむ」ことができるようになると、観葉植物のある暮らしはもっと豊かで楽しいものになります。
ポトスは生命力が強く、初心者の方でも成功しやすい植物です。
もしご自宅に伸びすぎたポトスがあれば、ぜひ剪定と挿し木にチャレンジして、新しい鉢植えを作ってみてください。
あなたのポトスが元気に根付き、新しい葉を広げてくれることを応援しています!
追伸 もし「根っこの状態が不安」「この土で合っているか心配」ということがあれば、いつでもInstagramのDMやYouTubeのコメントで質問してくださいね。
動画では実際の根の様子や植え替えの手元を詳しく解説していますので、ぜひ合わせてチェックしてみてください!

