「自宅のウンベラータ、背ばかり伸びて幹がひょろひょろで頼りない…」
「もっと枝を増やして、お店にあるようなおしゃれな樹形にしたい!」
大切に育てているフィカス・ウンベラータだからこそ、こんなお悩みはありませんか?
実は、ウンベラータは植物の「ある習性」を理解してハサミを入れるだけで、誰でも簡単に幹を太くし、枝葉を増やしてボリュームアップさせることができるんです。
この記事では、園芸初心者の方でも失敗しない「ウンベラータの幹を太くする剪定のコツ」を徹底解説します。
切るべき正しい位置や時期、そして理想のY字樹形を作るためのポイントまで、プロの視点で分かりやすくまとめました。
読み終える頃には、あなたも自信を持ってハサミを入れ、理想のウンベラータへと変身させる準備が整うはずです。
なぜ剪定するとウンベラータの幹は太くなるのか?

せっかく伸びた枝を切るのは怖いと感じるかもしれません。
しかし、ひょろひょろと伸びてしまうのには明確な理由があり、それを止める唯一の方法が「剪定」なのです。
まずは植物の性質を知ることから始めましょう。
植物が「上に伸びる」メカニズム
ウンベラータに限らず、観葉植物は基本的に太陽の光を求めて「上に、上に」伸びようとする性質(頂芽優勢)を持っています。
自然界では、他の植物の影になって光合成ができなくなると枯れてしまうため、まずは高さを稼いで生存競争に勝とうとするのです。
そのため、そのまま放置していると「高さ」ばかりが優先され、「幹の太さ」の成長は後回しになってしまいます。
結果として、天井付近にだけ葉があり、下の方はスカスカで幹も細い…という、少々バランスの悪い姿になってしまうのです。
成長エネルギーを「太さ」に向ける
そこで剪定の出番です。
上へ伸びる成長点をカットして強制的にストップさせることで、植物は「もう上に伸びられないから、今の場所でガッチリ育とう」と方針転換します。
また、失った枝葉を補おうとする力が働き、切った場所の下から新しい枝(脇芽)を出そうとします。
このエネルギーの循環が、結果として幹を太くし、枝数を増やすことにつながるのです。
ここでの重要なポイントは、「高さ」と「太さ」の両立は難しいということです。
特に室内の環境では光量が限られるため、今の高さで満足ならば、思い切って剪定し「太さ」にエネルギーを全振りすることが、がっしりとした株を作る近道になります。
失敗しない剪定の時期と準備するもの

剪定は植物にとって「手術」のようなもの。
適切な時期と道具で行わないと、最悪の場合、枯れてしまうリスクもあります。
ベストな時期は4月から9月
ウンベラータの剪定は、成長が活発になる4月から9月の暖かい時期に行いましょう。特に4月~5月頃、これから成長期本番というタイミングがベストです。
この時期であれば、切った後の回復も早く、新しい芽もすぐに出てきます。
逆に冬の寒い時期に行ってしまうと、新芽が出ず、切り口から傷んでしまう可能性が高いため避けてください。
必要な道具と注意点
必ず園芸用の剪定バサミを用意してください。
太くなった幹を家庭用の工作バサミで切ろうとすると、断面が潰れて綺麗に切れず、そこから病気が入る原因になります。
スパッと切れるステンレス製の剪定バサミが錆びにくくておすすめです。
また、ウンベラータなどのゴムの木(フィカス属)は、切ると白い樹液が出てきます。
- 樹液対策: 肌に触れるとかぶれることがあるため、手袋をするか、触れたらすぐに洗い流してください。
- 床の保護: 樹液が垂れて床を汚さないよう、新聞紙やビニールを敷いておきましょう。
理想の樹形を作る!具体的な切る位置とコツ

いよいよ実践編です。
「どこを切ればいいの?」という疑問にお答えします。
基本はとてもシンプルですので安心してください。
「節(ふし)」を見つけてその上で切る
ウンベラータの幹をよく見ると、葉っぱが落ちた跡や、現在葉が生えている付け根に横線のような模様が入っています。
これが「節(ふし)」です。剪定はこの節と節の間で行います。
適当に切るのではなく、「残したい節の少し上」でカットするのがポイントです。
あまり長く枝を残して切ると、新芽が出た後に残った枝部分が枯れ込んで見た目が悪くなるため、下の節の近くで切るようにしましょう。
新芽が出る方向をコントロールする
実は、剪定後の新しい枝が「どの方向に出るか」は予測可能です。
節にある葉っぱ(または葉が落ちた跡)の付け根には「成長点」と呼ばれる丸いポチッとした膨らみがあります。
新芽は必ず、この成長点がある方向(葉っぱが生えている向き)と同じ方向に伸びてきます。
例えば、部屋の内側に向かって枝を伸ばしたい場合は、内側に向いている葉っぱ(成長点)のすぐ上で切れば良いのです。
カットした位置の下にある1〜2箇所の成長点から新芽が出てくることが多いため、将来の樹形をイメージしながら切る位置を決めてみてください。
美しい「Y字」樹形の作り方
人気の「Y字樹形」もこの原理で作られています。
- まず1本の幹を好みの高さで剪定します。
- すると、切ったすぐ下の2つの成長点から左右に枝が分かれて伸びてきます。
- その伸びた枝がある程度育ったら、さらにその枝先を剪定します。
- そこからまた枝が分かれて…
これを繰り返すことで、枝数が増え、幹も太くなり、こんもりとした美しいY字の樹形が出来上がります。
フィカス・ベンガレンシスやアルテシーマなど、他のゴムの木でも同じ方法が使えるので、ぜひ挑戦してみてください。
剪定後の管理で成功率が変わる

切っただけで安心してはいけません。
剪定後のアフターケアが、太くて元気なウンベラータに育つかどうかの分かれ道です。
置き場所と光の確保
剪定後は、残った葉で最大限に光合成をさせる必要があります。
レースカーテン越しの明るい窓辺など、風通しが良く、柔らかい日差しが入る場所に置いてください。
ただし、いきなり直射日光に当てると葉焼けを起こしてしまうので注意が必要です。
十分な光合成が、新しい枝を伸ばし、幹を太らせるためのエネルギー源になります。
水やりと肥料のポイント
剪定によって葉の数が減ると、植物全体の水分蒸散量も減ります。
つまり、これまでよりも土が乾くペースが遅くなります。
- 水やり: 今まで通りのペースであげすぎると根腐れの原因になります。「土がしっかり乾いてから」たっぷりとあげる基本を徹底し、少し間隔を空ける意識を持ちましょう。
- 肥料: 新芽を出すにはエネルギーが必要です。剪定の前後には、液体肥料や活力剤を与えて成長をサポートしてあげると、より早く力強い枝が出てきます。
まとめ

ウンベラータの幹を太くし、理想の樹形にするための剪定について解説しました。
- 目的: 上への成長を止め、太さと枝数にエネルギーを回す。
- 時期: 成長期の4月〜9月(春がベスト)。
- 位置: 「節」と「節」の間で切る。
- コツ: 下の成長点(葉の向き)を意識して、新芽の方向をコントロールする。
- 管理: 明るい場所に置き、水やりは土の乾き具合を見て慎重に。肥料でサポートも忘れずに。
最初は勇気がいりますが、思い切ってカットすることで、ウンベラータは驚くほど生命力溢れる姿を見せてくれます。
切った枝は挿し木にして増やす楽しみもありますよ。
ぜひ今週末、天気の良い日を選んで、あなたのウンベラータをさらに素敵にする「ハサミ入れ」にチャレンジしてみてくださいね!
追伸 もし「自分のウンベラータのどこを切ればいいか分からない」と迷ったら、InstagramやYouTubeのコメント欄で質問してください!写真を見ながらのアドバイスも可能です。 チャンネル登録・いいねも励みになりますので、ぜひよろしくお願いします。
